「メシコレ」はカレーやラーメン、大衆酒場など、様々なグルメジャンルに特化して食べ歩きをされている著名ブロガーをキュレーターに迎え、選りすぐりのグルメ情報を毎日お届けしています。インタビュー企画第6弾となる今回は、メシコレでデカ盛りやハンバーグの記事を多く寄稿いただいているkazukazuさんに、デカ盛りやお肉の食べ歩きの魅力についてお話を伺いました。
kauzkazuさんは著名なフードライターであると同時に、日本ハンバーグ協会ハンバーグエキスパートでもあり、最近では「王様のブランチ」にも出演されるなど、活動の幅を広げていらっしゃいます。デカ盛りやハンバーグの美味しいお店も教えていただきましたので、お腹を空かせながら読んでみてください。
ブログを始めて気づいたデカ盛りの根強い人気
●まず、kazukazuさんがデカ盛りや肉系のお料理を中心に食べ歩きをされるようになったきっかけを教えて下さい。
僕は食べるのが本当に好きで、子供の頃からかなりよく食べる方でした。おまけに、実は弟がギャル曽根さんが残したお店の記録を塗り替えてしまうぐらいの大食いで(笑)、そういう家庭環境で育ったので、家では常に食べる競争をしていたんです。
その食欲のまま高校生になったので、お店に行けば必ず大盛りにするし、おかわりもバンバンするし。とはいえお金はなかったので、いかに少ないお金でどのくらい食べられるかを追求するようになりました。
最初はおかわり自由とか大盛り無料のお店に行っていましたが、そのうち気前のいい店主さんが安い値段でドカーンと盛ってくれて、しかも美味しいというお店に出会って、デカ盛りの魅力にハマっていったんです。
大学に入ってアルバイトでお金にも余裕ができてきてから、本格的に食べ歩きを始めるようになりました。ブログは社会人になってから、備忘録的に始めたのがきっかけですね。
●食べ歩きに熱が入り始めたきっかけなどはあったのですか?
普段からデカ盛りを食べていると、友人から「あ、こいつ食べ歩いているな」と認識されて、いろいろ聞かれたりすることがあって。そうしたときに色々と知っておかないといけないなといった使命感が湧いてきて、有名店は押さえておこうと思うようになりました。それに、ブログにデカ盛りのお店について書くとそれなりのアクセス数になるので、デカ盛りには需要があるのだなということに気づき、意識して書くようになってきました。
デカ盛り店には片っ端から行く!達人が選ぶお気に入りデカ盛り店とは?
●最近はどのくらいの頻度で食べ歩きをされていますか?また、行くお店はどのようにして探していますか?
週末にまとめて行くことが多いですが、行くときはデカ盛りを1日2~3軒ハシゴしますね。以前、取材でラーメン博物館の7~8軒を1日で回ったこともありました。あれはなかなかタフでした(笑)
お店の探し方は単純で、「デカ盛り」で検索して引っかかったお店を片っ端から行っています。
●メシコレでも、デカ盛りはとてもよく読まれているジャンルのひとつです。学生だけではなく、20代や30からもデカ盛りは人気が高いですが、量だけではなく質を重視する人が多いですよね。そういう方にもお勧めの美味しいお気に入りのお店ってありますか?
やはりリーズナブルかどうかが重要です。高い値段を払ってデカ盛りっていうのはちょっと違うだろうと。1,000円以下でなければ、なかなかお得感は感じづらいです。
そういう観点から僕が好きなのは「カレーやさんLITTLE SHOP」です。11時開店で13時にはルーがなくなって閉店してしまうお店で、ここの「きまぐれカレー」というメニューが凄まじくてですね、大盛りにすると器が洗面器くらいの大きさになります。トッピングは厚揚げ、ひじき、目玉焼き、唐揚げ、とんかつ、揚げなす、ピーマン、キャベツもろもろをどかどかと乗せてくれて、普通盛りだと800円、大盛りだと950円です。
このお店のこだわりは、カレールーが和風なところです。旨味たっぷりなルーにほんのりと効いた酸味が心地よく、それでいてスパイスの風味も感じて、ガツガツ食べられます。トッピングも豊富なので、最後まで単調にならずに食べ進められる、そういうお店が好きですね。
あとは新橋の「豚大学」、駒場東大前のラーメン店「千里眼」の豚ラーメンですね。「千里眼」は二郎系で、もやしとか辛玉(辛い揚げ玉)をボコボコ乗せています。マシマシにすると凄まじい高さになります(笑)。
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肉食系必見!肉欲をガッツリ満たしてくれる都内のお店5選
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●リーズナブル以外に着目しているポイントはありますか?
応援したくなるお店かどうかは気にしています。「店主さんが頑張っているな」と感じられるようなお店です。
「デカ盛り」というジャンルは、店主さんの食への愛情を具現化したものじゃないですか。その愛情をお客さんが受け取って残さずに食べきる……その無言のコミュニケーションこそがデカ盛り店の楽しみだと思っています。そんな感じのお店を大切にしていきたいですね。
まず肉質に注目せよ!ハンバーグが美味しいお店の見極め方を伝授
●kazukazuさんは日本ハンバーグ協会のハンバーグエキスパートとしてもご活躍されていますよね。ハンバーグに対するこだわりはどういったところにあるのですか?
ハンバーグは国民食と言っても過言ではないのですが、お母さんが作る家庭料理のイメージが強いと思います。外食だと高級店からファミレス、定食屋さんなど、とても幅広いですよね。
それらのハンバーグの違いがどこで生まれるかというと、まずは当然お肉です。牛なのか、合い挽きなのか、つなぎを使っているかとか。次にソース。デミグラスソース、チーズソース、おろしソースなどなど、ソース一つで味も変わりますし。この組み合わせを変えることで、一見同じようなハンバーグにも、実に多くの楽しみ方があることがわかります。
食べ方でいうと、僕の場合、ソースは必ず別皿でお願いします。肉の本当の旨味をまず楽しみたいんですね。肉質が自分に合うかどうかを見極めるのが重要です。
●なるほど。好きな肉質やそのお勧めのお店などはありますか?
個人的には細挽きと粗挽きをミックスしたお店に注目しています。粗挽きだけだとごわごわした感じ、細挽きだけだとまろやかな感じですけど、ミックスしたお店では両方の感覚が味わえます。
お勧めのお店は、巣鴨の「グリルK」ですね。ソースが6種類あって、ステーキ肉を刻んで使っているため、ハンバーグが棒状なのが特徴です。
どのソースも肉の旨味をこれでもかと引き立たせてくれますが、なかでもデミグラスソースが本当に美味しくて。炭火焼きのミディアムレアで鉄板に乗って出てくるので、食べながら味の変化を楽しむこともできます。付け合せの人参のグラッセも非常に美味しいです。
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肉好き必見!都内で人気の行列のできるハンバーグ店5選
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/6299/
●最後に、メシコレの読者にメッセージをお願いいたします。
ハンバーグは人気の高い食べ物ですが、外食をするときに「ハンバーグを食べに行こう」という文化がまだカレーやラーメンほどには広く普及していないと思います。メニューにあると選ぶ人は多いと思うのですが。
なので、読者のみなさんに「ハンバーグを食べに行こう」という目的を持って行動していただけるように、美味しいハンバーグ店をもっともっと紹介して盛り上げていきたいと思います。
いかがでしたでしょうか?「ハンバーグソースは別皿で!」というこだわりを聞いたら、早速試したくなった方も多いと思います。インタビューを読んで、kazukazuさんのことをもっと知りたいと思った方は、是非こちらもチェックしてみてください!
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https://mecicolle.gnavi.co.jp/curator/kazukazu/
▼kazukazuさんのブログはこちら▼
http://goo.gl/032Pxm
(撮影協力:CAMP)